ANA国内線【PR】
今月の末ころ、英レーベルのAce/BigBeatからとうとうLiverbirdsが再発。母国UKではコレがデビュー来初のリリース(!)になるそうです。

1964年から1966年にかけてリリースされた2枚のアルバムとシングル曲をまとめたもので、全29曲。90年代初頭に独Repertoireから出てて廃盤になっていたっきりだったものがすべておさめられるようです。"complete star-club recordings"と銘打ってありますが、未収のヴァージョン違いがもう何曲かあるみたいです。でもまあたいした問題ではないでしょう。


Rolling Stonesの"December's Children"あたりを模したようなネームがかわいいジャケですね。ちなみにギター/ヴォーカルのPamela Birch(左から2番目)は昨年末になくなっています。ひとあし遅かったようです。

ドイツHamburgを拠点としたLiverpoolのバンドというとありがちすぎなもんですが、世界的にみてもごく最初期の女子バンドという点については特筆されるところのものなのでしょうか。それはいずれにしても、時節柄当時の対バン相手であった歴々もそうとうなもので、Keith Richardが瞠目したとか、John Lennonが驚き呆れたとかみたいなはなしもあったり、Ray Davisが自伝「X-Ray」のなかで共演の印象について触れているくだりもあります。

で、まあ音的には、いかにも英国人好きのしそうなR&B主体のけっこう硬派な選曲で、どっちかというとわりとまったり目に聴かせます。ドイツ特有の硬質でヤボったい録音が、おおむね脇の甘めな演奏に拍車をかけるように、いよいよもっさりした感じを際立たせているような印象もありますが、逆にこういうところがとても生々しくもあって、ガレージらしいガレージバンドとしての屈託のないプレイが、うまいぐあいに捉えられているんじゃないかと思うところでもあります。


で、じつは当時日本盤が出ているうえに、なんとタイトルのうえのキャッチに「来日記念発売!!」なんて印刷してあるんですけど、はたしてどんな感じだったんでしょう来日って…68年、バンド最末期のころみたいですが、ものすごく気になるところです。
# by iganu | 2010-06-14 23:10 | UK
Wally Taxの率いたOutsidersは、その異能の発露となる多くのシングルと2枚のアルバムを残していますが、ノリものからバラッドまで、独特の生乾きのようなメランコリアをおびた楽曲のクオリティは一貫して極めて高いところで寄りついています。オランダを代表する名グループというだけにとどまらず、間違いなくこの年代の非英米エリアにおける最重要グループのひとつであるといえるものです。と同時に、ご覧のとおり、1966年当時における「世界最長のロン毛」を誇るグループであったことも容易にみとめられます。


残念ながら現在オリジナルアルバムがカタログ落ちっぽいんですけど、先刻オランダで「The Outsiders - Beat Legend」なる一冊のご本が上梓されました。

まあ「Beat Legend」とかいってますけど、いわゆるなみのBeat Bandという範疇からはかるくはみ出したような、ひとくちには形容しがたいサウンドスタイルだと思うんですけど、そこらへんは私見なんでまあどうでもいいです。

本書は、基本おびただしい写真や当時の紙媒体などのスクラップからなる図版を中心としたものになっています。英蘭バイリンガルによる文章はおもに図版に関するデータ的なキャプション程度なので、そんなに読むところはありません。オールカラー刷りでかなりしっかりしたつくりの写真集になっています。


さらに本書には、ふたつの実況録音を収めたおまけCDが添付されています。 いずれも不安と激情がないまぜになったような充実のライブです。

前半は67年の実況が10曲。"previously unreleased"みたいなフレコミですが、実質は1stアルバムに使用されていた録音のフルレングスです。アレがだいたい倍の尺になっている格好です。後半は傑作セカンドアルバム「CQ」の簡潔なお披露目となる68年暮れのラジオセッション、さらには66年の初期シングルから4曲。おまけ風情ながら濃すぎる内容だといわざるを得ません。

ちなみに1969年のOutsiders解散時、Taxはちょうど21歳になったばっかりという事実には、もう恐れ入るほかありません。

洋書なりに安くはないかもしれませんが、なみの洋書としてはまあ高いほうでもないんじゃないでしょうか。
# by iganu | 2010-05-28 23:45 | 欧州
数々の強烈におもしろいリリースで知られるSeattleのレーベル、Sublime Frequenciesが、とうとうDara Puspitaをやってしまいました。


最初の4枚のアルバムから選ばれた全26曲、おおむね盤起こしですけど悪くない音質です。こまかいテキストとたくさんの写真が充実のインナーで、たいへん愛のあるリイシューになっていると思います。

いかにもこのレーベル好きしそうな図版('66年のセカンドのジャケ)をフロントにもってきていますね。もう単純に嬉しいばかりです。
70年代後半、ある程度の歴史的経験にともない、いわゆる「rock」と呼び馴らわされてきたもの全般が洗練される一方で、それに対するリバウンドというか、自然代謝作用のようなかたちでNYやLAなどの都市部でのアンダーグラウンド・シーンがにわかに活況を迎え、後発の英Londonと呼応するようにして、いわゆる「punk rock」というテーゼが確立、ひとつのサブジャンルとして以後広く浸透してゆきます。

とはいえ、このようなはたらきは、既存との決定的な断絶により突然変異として発生したものではなく、たとえばJazzにおけるBe-Bopの興隆や、60年代初頭のBritish Beat-invasionなどのような、ある一点の極相へといたる大きなグラデーションのなかにある、過渡的な局面と言えるもののひとつです。

以下にご紹介しますいくつかのグループは、いずれもHard Rock、Psychedelic、Gram Rockなど、当時のメインストリームの影響下にありながら、それらよりはるかに粗野で、そしてあきらかになにかを踏み外してしまった結果、期せずして後世でいうところのいわゆる「Punk Rock」的なサウンドスタイルを体得しているといえるものですが、同時にみなほとんど無名のまま消えてしまったようなグループです。


Little Diesel - No Lie (North Carolina)

1974,5年の録音。すべて今回のアルバムとしてはじめて発表されたものです。
Joe Tex、David Bowie、Coasters、MC5、Beatles、Status Quoなどの有名曲を屈託なく、かつざっくりとカバーしまくっています。
もともとリリース向けに制作されたものではなさそうですが、粗い録音がかえってシンプルでラフなバンドサウンドをいい感じでとらえています。
Peter Holsapple(g)、Chris Stamey(b)などを擁するDb'sの前身ともいうべきバンドなんだそうですが、残念ながらそっちは未聴です。


Big Star - Nobody Can Dance (Memphis)

このひとらはまあ名前の知られている人ですが、これは 1974年のスタジオリハとコンサート録音をたばねたものです。公式にリリースされたものと比べても演奏、録音ともに非常にrawなんで、まったく別のバンドのようにも聴こえます。
Big Starのライブ盤はもっとカッチリしたものもあるんですが、個人的にBig Starの作品ではベストだと思います。T-Rexのカバーや、Alex Chiltonの以前在籍していたBox Topsの「あの娘のレター」のけっこう気の利いたリメイクなども含みます。
ちなみにChiltonはのちに先のChris StameyらとNYで一瞬バンドを結成したりもするようですが、詳細はよく知りません。


Simply Saucer - Cyborgs Revisited (Ontario, CANADA)

バンド名はPink Floydのアルバム"Saucerful Of Secrets"のモジリ。タイトルをはじめ、SFチックな曲名が多いです。ここにおさめられた74,5年の録音は、すべて当時日の目を見なかったものです。
Roxy MusicのBrian Enoが担当していたような発振装置風のプリミティブな楽器以前の電子楽器が随所に絡んできます。Pink Floydの"intersteller overdrive"がタイトになったようなロングトラックの"illigal body"などがイイです。
CD版は「その後」のSimply Saucerを補完するかたちで、77/8年のデモ、ライブ、シングルが追加され倍ぐらいのヴォリュームになっていますが、個人的にはなくもがなです。


Debris - Static Disposal (Oklahoma)

こちらは74,5年に録音され、76年にリリースされた自主LPを元にした全曲集です。
たがいにまったく異なる地域出身ながらも、MichiganのStoogesやSimply Saucerにかなり近似するサウンドで、このこと自体が驚きに値する事実といえるのではないでしょうか。
ジャケットの雰囲気からもうかがえるところですが、全体にSimply Saucerより病的でフリーキーな印象です。



「三国志」の横山光輝によるおんなのこ向けこどもマンガ「魔法使いサリー」は、もともと「魔法使いサニー」というタイトルだったのですが、TV放送にさいしてちょうどおなじ頃、日産がトヨタカローラに対抗すべく発表した新車「サニー」と名前がかぶるということで「サリー」になったとかならなかったとかいうそうです。


以上は66年のおはなしなんですが、この年の全米ヒットにBobby Hebbという黒人シンガーによる"Sunny"というのがあります。ひょっとしたら、みんなこの曲から引っぱってきてるのかもしれませんね。



で、その"Sunny"のJames Brownによるべストカバーです。


予定してた内容を変更してしまいました。また次回にでもあらためます。


とあるビルです。築30年ぐらいでしょうか。

みたところ長辺が5メートルぐらいある「2001年宇宙の旅」のモノリスのようなものが、あばら状に突き刺さっているというか…なんかおおきな意味でもあるんでしょうか。



次回は不案内ながら「プロト・パンク」とかそういうので。

昨年にはCarol King、Mary J. Bligeらとのコンサートがありましたが、それ以外でもちょくちょく来日しているBlack Eyed PeasのFergieは、最近ではSergio Mendesの新作に参加したり、Peach Johnとのコラボなど、たいへん幅広く活躍中のアメリカのシンガーです。


ところで、これはソロアルバムのなかの一曲、"Fergalicious"のremixなんですが、どこかの素人さんによる「マッシュアップ返し」です。たんにMC Hammerとミックスしただけのなんてことないものなんですけど、かなりよくできてておもしろいです。


地下鉄神保町駅のA7出入り口です。喫茶「さぼうる」の脇のところの…といったほうが判りよいかたもおいでかもしれませんね。

ところで、その屋根のへりのところに、ナゾの装置が取りつけてあるのはごぞんじでしょうか。なにか青いシマシマの円錐型のものがくるくる回っているのです。よくきくとちょっと軋んでるようで、きりきりいっててうるさいです。


夜になるとライトアップされたりもします。
いったいコレはなんなんでしょう? 他所にもあるものなんでしょうか?? …ちなみに床屋の看板ではなさそうです。


←menu